ポリ袋の製造|機能性フィルム製造~製袋加工まで一貫生産

食品包装、工業用資材、日用品のパッケージ──さまざまな場面で活躍する「ポリ袋」。しかし、実際に現場で使用する方からは次のようなお悩みがよく寄せられます。
- 「サイズが既製品だと合わない」
- 「厚みや強度が用途に合っていない」
- 「印刷がにじむ・剥がれる」
- 「希望ロット数に対応してくれない」
当社では、こうした課題を解決するために、インフレーション成形によるオーダーメイドのポリ袋製造(製袋加工)を承っています。ご希望のサイズ・厚み・材質・印刷まで一貫対応し、安定供給を実現します。
ポリ袋とは?
ポリ袋とは、主にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった合成樹脂を使用した袋状の包装資材です。透明性や耐水性、柔軟性を持ち、以下のような幅広いシーンで活用されています。
■ 主な用途:
- 食品包装(パン袋、冷凍保存用袋など)
- 工業部品の包装・仕切り袋
- 農業用袋・園芸資材用
- 衣類・雑貨の内袋、商品パッケージ
■ 主な種類:
- LLDPE袋(柔軟性に優れる)
- HDPE袋(シャリ感がありコストパフォーマンス良好)
- 帯電防止袋、遮光袋などの機能性タイプ
インフレーション成形によるポリ袋製造の強み
インフレーション成形は、ポリ袋の製造においてコストと品質のバランスに優れた手法です。当社ではこの技術を活かし、以下のような強みを持って製品をご提供しています。
■ 特長1:仕様に応じた柔軟な対応
| 材質 | 厚み | 幅 |
|---|---|---|
| PE: 高密度HD | 0.009mm~0.05mm | 150mm~2000mm |
| PE: 低密度LD | 0.02mm 0.15mm | 50mm~1200mm |
| PE: リニア低密度LL | 0.015mm~0.15mm | 150mm~1200mm |
| PP | 0.015mm~0.08mm | 400mm~640mm |
- 幅・マチなどの調整も柔軟に対応
■ 特長2:印刷・加工対応
- 1〜3色程度までの印刷対応
- 商品ロゴ・注意書き・識別用カラーの印刷可能
■ 特長3:小ロットから大ロットまで生産可能
- 小ロットの試作・テストロールにも対応
- 年間契約・定期納品体制も整備
ポリ袋の作り方
ポリ袋は「インフレーション成形」というフィルム製造工程で作られ、その後「製袋加工(溶着加工)」によって袋の形に仕上げられます。以下、流れに沿って説明します。
Step1. インフレーション成形(フィルムの製造)
インフレーション成形とは、ポリエチレンなどの樹脂を使ってフィルムを作る方法です。
主に次の手順で行われます。
- 樹脂の溶融押出し
粒状のポリエチレン樹脂を押出機に投入し、加熱して溶かします。 - ダイからの押し出し
溶融した樹脂を円形のダイ(口金)から押し出し、チューブ状の樹脂を作ります。 - 空気で膨らませる(バブル形成)
チューブ状樹脂の内部に空気を吹き込み、風船のように膨らませます。これにより薄いフィルムが形成されます。 - 冷却・安定化
バブルを空冷または水冷で冷やし、フィルムの厚みを安定させます。 - 巻き取り
バブルを潰して平らな二重フィルムにし、ロール状に巻き取ります。これがポリ袋の元となる「チューブフィルム」です。
Step2. 製袋加工(溶着加工)
巻き取ったフィルムを袋の形にする工程です。代表的な方法は以下の通りです。
- 裁断
必要な長さにフィルムをカットします。 - 溶着(ヒートシール)
ヒーターでフィルムを加熱・圧着し、接合部を溶かして一体化させます。 - 仕上げ加工
取っ手部分を打ち抜く、マチをつける、印刷を施すなど、用途に応じた加工が行われます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1:食品に使えるポリ袋は対応可能ですか?
A1:はい、食品衛生法に適合した原料を使用し、対応可能です。用途に応じてご提案します。
Q2:印刷の色数・デザイン制限はありますか?
A2:1色〜3色程度まで対応可能です。ベタ塗りよりは線画やロゴマークに向いています。
Q3:素材の選定に迷っています。相談は可能ですか?
A3:もちろん可能です。使用環境や内容物に応じて、最適な素材をご提案いたします。
Q4:環境に配慮した袋も作れますか?
A4:再生PEやバイオマス素材での製造も承っております。SDGs配慮製品としても対応可能です。
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